それでも僕らは歌うことをやめない - Still, We Never Stop Singing (Feat. Hatsune Miku)
Go Aoki
4:22僕に才能なんかないなら もっと早く教えて 神様 お陰で行くも帰るも もうできん場所に来ちゃった そんな顔をしないでよ 母さん こんな歌 歌ってごめんな でも そうしなきゃ僕が僕でいられない日々だ 夜勤明けの駅は凪いで 朝を焼いて すてっぱちな僕の生活を暴いては嘲笑う 容赦がないよな 憧れだったミュージシャンが嫌いになったのは去年の春先 「夢は叶うのさ」って戯言を歌ったから 諦めること ちょうどいい引き際も 大事だってちゃんと歌ってよ 綺麗な言葉だけで生きてけりゃどれほどか 僕に才能なんかなかった 疾うに周知の事実ですか 行くも帰るも才能なら 僕は肉塊以下だ こんな歌を歌わないで済む人生はどこに売ってんのさ 道端に転がる吸いさしが まさに僕だ 1Kの牢で横臥 日が暮れて満月の明るさを知った そうだ もう僕には逃げ場がないのだ ここから出ていくためには死ぬしかねぇ 夢なんて持たぬが身のため 明日は我が身だと震える余生 クソくらえ 下を見てみろ 精神論者ども 僕は全てに負けたぞ 線路に横たわる敗者の声は聞こえてんだろ 四季の移ろい 人の営み 勝者だけに許された贅の極み 時間なんてない 若いやつらに後ろ指さされてばっか 立つ瀬がない 僕が座る椅子はもうない 世間体 プライド 心中も辞さない 「生きていたい」なんて言えない 項垂れた頭に空いた風穴 どこで道を間違えたかな 14の秋にギターを手にしてからか 今じゃゴミを漁る浮浪者を見て 他人事だとは思えねぇ 憧れだったミュージシャンが嫌いになったのは去年の春先 「夢は叶うのさ」って戯言を歌ったから 諦めること ちょうどいい引き際も 大事だってちゃんと歌ってよ 綺麗な言葉だけで生きてけりゃどれほどか 僕は才能なんかないけど 最後に一つだけいいかな 結局、行くも帰るももう自分次第だってさ 「夢を持つならそれでもいいが、目測だけは見誤るな」 それさえ分かってりゃ大抵はどうとでもなるそうだ 厭世と多幸は表裏一体だ