鵺
己龍
4:59泣き濡らしてみても 泣き腫らしてみても それでもまだ泣ける位の恋物語だったのに 貴女が変えてしまった・・・ 吐き尽し吐き尽して それでもまだ吐き足りぬ程に・・・ 哀愁は腐臭を抱いて 貴女が愛臭へと変えてしまった・・・ 私の事を殺せたとしても自殺は出来ないんでしょ? そんな中途半端な気持ちで「一生愛す」とか言わないで 私が逝った後性懲りもなく別の女を逝かせるの? 結局、最後まで貴女のその愛は自己満足の塊でしかないの? そんな人だと分かっていながら愛していた 私の負けだって事も全部分かっていたのに・・・ そこで負けた事実を感じてしまった事がもう 愛の存在を消した何よりも確かな事実・・・ 飴は後回しで鞭だけを腐る程に叩きつけられた私の 尽くすだけの恋