恋文前線 - Frontline Of Love Letters

花のように色づいた
儚い恋は夢見草
空蝉に待ち焦がれた
想い夢詠う褪せぬ間に

月のように満ちてゆく
心空に浮かべたなら
泡沫に終わらないで
淡い時が止まる世界へ

貴方に届けたい
ロマネスク

生きる現世が違くとも
向かう暁が違くとも
心燃ゆるたゆたうままに
想いを込めた恋文

願う永久が遠くとも
触れる黄昏が遠くとも
繋ぐ綴る拙い言葉
思い出は桜吹雪
花笑みを待つ恋文

風のように流れゆく
刹那の出会いは一期一会
うららかなその微笑み
来し方行く末
そのままで

貴方に届けたい
ロマネスク

唄う恋の端(つま)を忘れども
踊る可惜夜(あたらよ)を忘れども
瞳交わすあるがままに
想いを込めた恋文

流す涙雲が見えずとも
揺れる面影が見えずとも
巡る探す溢れる言葉
花笑みを待つ恋文

色は匂へど
恋せよ乙女
百花繚乱
咲きすさぶ
浅き夢見し
貴方に酔う
心(うら)恋し
今伸ばすこの両手を
貴方に届けたい
ロマネスク

仰ぐきつね色に染まる空
浮かぶ月に祈る狼
鬼の目にも輝く夢
桜色の恋模様

生きる現世が違くとも
向かう暁が違くとも
繋ぐ綴る拙い言葉
思い出は桜吹雪
花笑みを待つ恋文