Requiem

いつかの愛しきあなたは何処へ
手に負えない子供のように暴れて
混じ合う月だけは愛し合えた
互いの汚れを汚れで隠して

きっと僕に甘えているんだね
あなたはまるで 六月の雨
鬱になってゆくたびまた
本音を言おう 嫌いと思った

「さよなら」と残した
あれが最期の夜でした

あなたが抱えた無数の哀しみを
生き血を抜き取った その深い傷を
僕はいくつ知ってただろう
見えない君の手を握ったまま
夜が明けるまで ただいつかの喜び想い
詠う Requiem

あいつが隠した心の中は
傷だらけで血まみれだったんだ
あいつが見せてた笑顔の裏は
涙枯れるほど泣いていたんだ
どうして僕に

Requiem

生きる事の喜びさえ分からずに
絡み付いた鎖を 紐く為に
あなたが導いたもの
それでも願いが叶うなら
ただ生きていてほしい

あなたが抱えた無数の哀しみを
生き血を抜き取った その深い傷を
僕はいくつ知ってただろう
見えない君の手を握ったまま
夜が明けるまで ただいつかの喜び想い
詠う Requiem