その先の明日へ
竹島 宏
3:55薔薇のしずくが 背中に咲いている 汐風(かぜ)に誘われ 出逢った黄昏 いつかは忘れてく 恋でいいなら 今夜はまわした腕に すべてまかせて あなたが肌に 隠したさみしさを 激しいキスで 見つけてあげる 愛される ためにだけ 心 許すから 思い出に いつまでも 縛られるのさ ほっておけないよ わざとそらした 瞳の向こうには 熱い涙が 渇かないままで どこにも風のない 小舟のようだ 漂うしかない二人 なにも訊かずに 吐息が耳を 優しく噛んだ跡 ときめきはもう 騙しきれない あてのない 幸せに 夢を 探すから 思い出に 傷ついて 泣かされるのさ ほっておけないよ 愛される ためにだけ 心 許すから 思い出に いつまでも 縛られるのさ ほっておけないよ